■ 台風一過・その3

aquio2005-09-07

台風一過。
ラジオから流れてくる
「台風一過、今朝の空は・・」というアナウンスを聞き、
「台風一家?」「どんな家族なんやろ???」と、
子どもの頃に勘違いしていたことを思い出す。
そういえば、
「赤い靴履いてた女の子異人さんに連れられて・・・」も、
「赤い靴履いてた女の子いい爺さんに連れられて」と
勘違いしていたっけ・・・・。
昨日は寝苦しい夜だった。
私が住んでいるアパートは築三十五年。
窓枠は鉄で作られていて、ガラスはパテで固定されている。
アルミ・サッシほど機密性がよろしくない。
表参道の同潤会アパートほどの老朽化は見られないが、
レトロといえばレトロなアパートではある。
風に煽られて、
窓枠がガタガタガタガタ・・・・・と大きな音をたて続ける。
神経が昂ぶって眠れない。
O さんも同じようなことを言っていたが、
嵐の日は異常とも思えるほどに神経が昂ぶることがある。
歓喜」とでも言えばいいのだろうか、
雨の中に飛び出して踊りたくなるような、
そんな不思議な感覚が昂ってくる・・・・・。
眠れないから仕事をすることにした。
どれから手をつけていいのか・・・・、
未処理の仕事が山のように溜まっている。
とりあえずは催促の電話があった件から片付けることにする。
催促がないということは、
お急ぎではないということなのだろう。
そういうことにしておく・・・。
仕事に集中するにしたがって風の音は聞えなくなっていく。
柱時計のカチカチと時を刻む小さな音だけが鮮明に聞えてくる。
聴覚が鋭敏になっているのかもしれない。