■ 大掃除

aquio2005-09-16

思いついて午後九時ころからアパートの大掃除を始める。
六畳が二間、四畳半が一間、
それに六畳のキッチンという間取りのアパート。
狭いアパートだが、独り暮らしには十分の広さ。
南向きの四畳半の部屋にベッドを持ち込み、
和紙で作られた提灯型の照明器具を取り付ける。
照明器具一つで部屋のイメージががらりと変わる。
玄関のコート・ラックを北側の部屋に移し、
金属製の飾り棚を玄関に移動させる。
飾り棚に作品や設計図面、
完成予想図をレイアウトして飾る。
狭い玄関がグッと広くなったように感じる。
反対側の壁に額装した「BAUHAUS/バウハウス」のポスターを飾る。
「故・田中一光」さんがデザインされたポスター・・・。
北側の部屋から南側の部屋に机を移動させ、本棚を整理する。
行方不明になっていた
「CLIVE CUSSLER/クライブ・カッスラー」のハード・ボイルド、
「マンハッタンを死守せよ」が出てきた。
最後にキッチンの床を雑巾で綺麗に磨きあげる。
部屋が綺麗になるのは気持ちがいい。
ふと時計を見ると、時間は深夜の十二時を過ぎていた。
車のエンジンをかけ、
「マンハッタンを死守せよ」をもって馴染みのカフェに出かける。
深夜だというのに、店内は若者たちでいっぱいであった。
小説に没頭する。
周りの喧騒が聞えなくなっていく・・・。
「マンハッタン・・・」には
往年の名作「タイタニックを引き揚げろ」ほどの面白みがない。
カッスラーも老いたのだろうか・・・・。
カフェの床がとてもいい感じに朽ちていることに気付く。
床の写真を撮ってアパートに帰る。