■ 神酒口

aquio2005-12-27

今年も残すところあと五日・・・。
納戸から「神酒口/みきぐち」を取り出して飾る。
三十年ほど前、
長野県松本市の縄手商店街の露店で購入したもの。
日陰で育った節間の長い竹を細く割いて作られる。
種類によって、
二階松・三階松・五葉松と呼び習わされているらしいが、
近年、松本市で作られる神酒口は
国の「重要有形民俗文化財」に指定されたらしい。
とても美しい形をしている・・・。
地方によっては桧で作られる神酒口があったり、
水引で作られるものがあったりするらしい。
徳利の首に入れて神棚に飾るものだが、我が家には神棚が無い。
いつも玄関の棚の上に飾って新年を祝う。
家内安全、五穀豊穣を祝うものだと聞いたが、
一年の厄を焼き尽くす「炎」の象徴であると聞いた憶えもある。
さすがに三十年も使っていると、ところどころにひび割れが見られる。
竹の色も飴茶色に変色している。
毎年買い換えるからこその縁起物なのだが・・・。
来年の暮には松本まで出かけてみようか。
新しい神酒口を買おう。
縄手通りをブラブラするのも悪くない。
ついでに、女鳥羽川沿いの「もとき」で蕎麦を食べるというプランはどうだろう。
神戸から松本までの距離は約四百キロ。
その気になれば四時間で到着する距離でしかない。
さて、
今から神戸のアパートに帰らなければならない。
今も外は雪が降り続いている。
気をつけて帰ることにしよう。