■ お正月

aquio2006-01-01

今朝、Nさんから「まぁ飲んでみろ!」と、
伊賀上野の地酒「半蔵・大吟醸」を頂戴する。
伊賀上野は、忍者・服部半蔵が生まれた土地。
安直なネーミングの酒だなぁ・・・と思ったが、
飲んでみて驚いた。
とても美味しい。
口当たりも喉越しも素晴らしい。
「半蔵」を冷でいただきながらいろいろ考える。
イギリスに「CRAFT COUNCIL」という組織がある。
日本語に訳せば「手工業協議会」になるだろうか。
木工、染色、陶芸、金工・・・と、
「CRAFT COUNCIL」には様々なカテゴリーがあり、
その中に「TOYS/おもちゃ」というカテゴリーがある。
「おもちゃ」も立派な「手工業」として認められているのだ。
そして、「CRAFT COUNCIL」の会長というのが
エリザベス女王」であるというのだ・・・。
ドイツにも「HANDWERKSKAMMER」という国家機関がある。
日本語に訳せば「手工業協議会」・・・。
例の「マイスター制度」をコントロールしている機関だが、
ここでも「Kunstlerrisches Spielzeug spielerische kunst」という名の
展覧会がミュンヘンで毎年のように開催される。
日本語に訳せば「芸術的おもちゃ・遊びの中の芸術」となる。
イギリスやドイツにおいて、
「おもちゃ」は「ART」として捉えられているのだ。
「まるでおもちゃのよう・・・」
「人の心をおもちゃにする・・・」
「女の身体をおもちゃにする・・・」
日本語の「おもちゃ」という言葉には、
「つまらないもの」や「贋物」、
「手慰み」や「もてあそび」というような意味がある。
「おもちゃ」という言葉がどのような意味を持つのか、
その意味を十分に吟味することもせず、
人々は「おもちゃ」という言葉を無意識にもてあそぶ。
「おもちゃ」という言葉がある限り、
日本では「おもちゃ」の文化は育たないのではないだろうか・・・。
そろそろ活動の拠点をヨーロッパに移してみようか、と思う。