■ 表意文字

aquio2006-01-03

LEGO/レゴ」は「LEG GODT」、
つまり、「よく遊べ」というデンマーク語の略。
そのことは一昨年の日記に書いた。
しかし、日本において
LEGO」は「LEGO BLOCK」と呼ばれている。
「BLOCK」は「積み木」という意味を持つ言葉。
今日も職場には大勢の子どもたちが集まってくれた。
「ほ〜ら、ここに綺麗な色の積み木がたくさんあるわ」
「さあ、積んで遊びましょうねぇ」
奥の方からそんな親子の会話が聞えてきた・・・。
日本の文字は「表意文字」。
一つ一つの文字に意味がある。
「積み木」は「積む木塊」という意味。
だから、誰もが積んで遊ぶモノだと思い込んでいる。
積み木は何も積んで遊ぶだけのモノではない。
文字や言葉の持つ意味に子どもの「遊び方」が限定されてしまうのだ。
しかし、そうは言うものの、
「積み木」以外に「積み木」を表現する言葉が無い・・・。
「NAEF SPIEL」「ANGULAR」「CELLA」
「CUBICUS」「LIGNO」・・・・。
スイス「NAEF/ネフ」社の積み木の名前。
文字や言葉の持つ意味に子どもの遊びが限定されてしまう。
そのことを嫌うメーカーやデザイナーが作る積み木には、
「積み木」や「BLOCK」や「ブロック」という文字が一切使われていない。
子どもの遊びをよく理解しているのだ。
しかし、
世間には「いろは積み木」や「アルファベット積み木」というモノもある。
よく売れているらしい。
積み木で遊ばせるついでに文字も憶えさせようという魂胆。
おもちゃはあくまでも「遊びの道具」であって、
「教材」では決してないと思うのだが、どうだろうか・・・。
ただの木塊には値を付けにくいが、
積み木を「教材」にしてしまえば高く売れるぜ、という発想。
精神の貧困を感じさせる積み木ではある。