■ 黄金分割

aquio2006-01-14

電子辞書のコネクターを探していたら、
「SISTEM 618」と書かれた黒い箱が出てきた。
どこに置いてしまったのかと、
ずっと探し続けていたもの。
ドイツの「JO NIEMEYER/ヨー・ニーマイヤー」が
十年ほど前に制作した積み木の試作品。
「ニーマイヤー」は
ネフ社の積み木、「MODULON/モデユロン」や
「GEOMETRICA/ジオメトリカ」をデザインした人物。
箱の中には、
白く美しく塗装された二十六個の積み木が入っていた。
「ニーマイヤー」は
あの「MONDRIAN/モンドリアン」に大きな影響を受けたに違いない。
「MODULON」も「GEOMETRICA」も「黄金分割」の法則に従って作られている。
「MODULON」の「MO」は「MONDRIAN」の「MO」なのだろう。
今、目の前に「MILD SEVEN」の箱がある。
箱のサイズは縦89mm、横55mm。
縦の長さと横の長さの比率は「89÷55=1.6179・・・」、
横の長さを「1」とした場合、縦の長さは約「1.618倍」となるのだ。
「1:1.618」、この比率が「黄金分割」と呼ばれる。
煙草のパッケージがすっきりと美しく見えるのは、
「黄金分割」の比率に従って作られているからなのだ。
試しに「VISA」や「JCB」のカードの寸法を測ってみると、
そのサイズは横85ミリ、縦54mmとなっている。
ほぼ煙草のパッケージと同じサイズといえるだろうか。
名刺のサイズは縦90mm、横55mm。
その縦と横の比率は約「1:1.636」となる。
煙草とカードと名刺・・・。
それらの縦と横の長さの比率は、
黄金分割の比率に限りなく近い、近似の寸法であるといえるだろう。
「SISTEM 618」、その「618」という数字は、
この積み木が「黄金分割」の法則に従って作られていることを意味している。
とても美しい・・・。