■ オートマタ・その10/個展

aquio2006-02-17

吉祥寺で個展を開く。
期間は今月の二十三日から三月一日までの一週間。
明日中にはその発送準備を終えなければならないが、
なんだか気乗りがしない。
個展に気乗り薄なのではなく、
発送の準備に気乗りがしないのだ。
のんきに日記など書いている場合ではないのだが・・・。
私が通っていた高校では、
全教科にわたって「月間テスト」が実施されていた。
毎月、全教科にわたるテストがあったのだ。
そして、その成績の席次は廊下に貼り出された・・・。
試験の点数を稼ぐために勉強をしていた。
一流といわれる大学に入るための勉強でしかなかった。
勉強は何のためにあるのか、
その頃の私は、そのことの意味を完全に見失っていた。
試験の前日には必ず頭が痛くなったものだった。
テストの成績は無残の一言に尽きた。
成績の良い者から順に廊下に並び、回れ右をすれば私が先頭にくる・・・。
いつも、ま、そんな成績だった。
テストの前日など、
さっさとテキストを開いて勉強すればいいものを、
用もないのに机の上や本棚を整理したものだった。
整理が終われば、何となく勉強したような気分になっていた。
ま、現実逃避でしかないのだが、
この歳になってもまだあの頃の癖が直っていない。
ついつい苦手なものを後回しにしてしまう。
興味のあるものにしか手がつけられない・・・。
「ニンジンが嫌い」と駄々をこねる子どものようなもの。
困ったことではあるが、
ま、それでこの歳まで生きてこれたのだから、
今さら変える必要もないだろう・・・・。
さて、嫌々だが、そろそろと発送の準備に取り掛かることにしよう。