■ SALMIAKKI/サルミアッキ

aquio2006-02-20

ニュールンベルクの
「spielzeug messe」に出かけていたFから、
「私こんなの臭くて嫌いですから・・・」と、
「SALMIAKKI/サルミアッキ」をもらう。
「臭くて嫌いなモノを俺にくれるのか!?」
「メッセでユシラのオヤジにもらったんだろう?」と訊くと、
「へぇ、なんで分かったんですか!?」と言う。
「JUSSILA/ユシラ」社は
白く美しい樺材を使ったおもちゃを生産している
フィンランドの会社。
一九〇九年、「JUHO JUSSILA」によって創業された。
「ディスクキューブ」「ハンマートーイ」
「コリント・ゲーム」・・・・等、
美しく堅牢なおもちゃ作りには定評がある。
ニュールンベルクのメッセ会場に出かけると、
毎年のことだが、
ユシラ社のオヤジはウオッカの匂いをプンプンと漂わせながら商売をしている。
そのブースを訪れると、
オヤジは必ずこの「サルミアッキ」を土産にくれる。
サルミアッキ」は「世界で一番不味い菓子」、
「世界で一番臭い菓子」という評価が下されているようだが、
どういうワケか、私の好みにピタリとマッチする・・・。
サルミアッキ」を初めて口にした時、
ほぼ百パーセントの人間は吐き出してしまう・・・。
で、私の手元には山のような「サルミアッキ」が集まってくることになる。
「よくこんなモノが食えるよなぁ!?」と言わんばかりの顔をされるが、
美味いものは美味いのだから仕方がない・・・。
食感は少し硬めのグミといったところだが、
食べた後の爽快感はガムなどの比ではない。
パッケージには「GIFU」と印刷されているように見えるが、
これで「SISU」と読むのだそうである。
私が「サルミアッキ」を初めて食べたのは十年ほど前のこと。
臭くて不味い菓子を輸入しようという業者はいないから、
日本では入手が不可能なようである。
とても残念なことである。