■ 携帯カメラ
先日、吉祥寺の駅前で新しい携帯電話を買った。
0.85インチのハード・ディスクを内蔵した携帯電話。
ディスクのメモリーは「4.0GB」。
メモリー容量が大きいのは嬉しいが、
どうにも「カメラ」が扱いにくい。
ほんの少しの手ブレにもカメラは敏感に反応する。
カメラの扱いに慣れている私でさえ、
ピントを合わせるのに苦労する。
シャッターを押そうとする、
そのわずかな指圧でピントがずれてしまうのだ。
シャッター・スピードが遅すぎるのだろう。
しかし、これ以上シャッター・スピードを速くすると、
露光不足という問題が出てくるのかもしれない・・・。
この携帯電話の重量は約百六十グラム。
携帯電話にはアナログ・カメラほどの重さはない。
脇をしめて息をころし、
両手で携帯を構えてシャッターを押してもブレが起きる・・・。
私に中風の気でもあるのかと、そう思わせるほどブレる。
すべてのモノには適度な重さが必要とされる。
シャッター・スピード、カメラ本体の重さ、レンズの明るさ・・・、
携帯電話といえども、
カメラには総合的なバランスが要求されるのではないだろうか。
前の携帯には「手ブレ補正機能」はついていなかった。
それでもピントはキチンと合った・・・。
きっとバランスが良かったのだろう。
ザイフェンで行う個展の案内状が刷り上ってきた。
試しに何枚かの近接撮影を行うが、どうしても手ブレが起きる。
どうしてもピントが合わない。
これでは撮影に三脚が必要になってくるではないか。
ブレた写真を保存しても意味はない。
メモリー容量が大きくても何の役にもたたない・・・。
扱いに慣れる・・・しかないのだろうか・・・。