■ 更年期障害

aquio2006-02-26

何年前のことになるだろう、
左耳に耳鳴りを覚え、
右手に痺れを覚えるということがあった。
医者の診たては「更年期障害」であった。
加齢によるホルモンの減少が引き起こす様々な障害。
初潮、出産、閉経・・・、
女性ほどの劇的な身体変化はないものの、
男にも「更年期障害」があることを初めて知る。
数年後、耳鳴りと右手の痺れは治まったが、
次には右大腿部に痒みを覚えるようになる。
たくさんの虫が這いずりまわっているような、
なんとも形容しがたい痒み・・・。
大腿部の痒みが治りかけるともに、右耳の耳鳴りが始まる・・・・。
今日も朝から耳鳴りが止まない。
耳の中で秋の虫の声が聞える。
美しいBGMが聞えると思えば気にもならないが、
ホルモンの減少は精神に影響を与えることがある。
ここ数年来というもの、
自分の中にあった攻撃的な部分が徐々に無くなりつつある。
「人間は歳とともに円くなる」と言われるが、
多分、それはホルモンの減少が強く影響しているように思える。
角がとれて随分と円くなったと思うが、
「なぜ円くならないといけないのか・・・?」、
その肝心の部分が理解できていないから、円くなるつもりはまったくない。
つもりはないが、少しずつ角がとれていく・・・。
それにしても、五十代の男たちの自殺が後を絶たない。
いろいろなことを背負っているのだろうが、
更年期障害は「鬱」に近い症状を引き起こすこともある。
「鬱」が自殺の引き金になる・・・・。
真面目な男ほど「鬱」になりやすいのではないだろうか。
頭のいい男ほど「鬱」になりやすいように思える。
不真面目な人間でよかったと、つくずく思う今日この頃ではある。