■ Bさん

aquio2006-02-27

Bさんは名古屋に住んでいるからくり人形師。
私の商売敵でもあり、仲のいい友人でもある。
そのBさんから一冊のポップ・アップ・ブックをいただく。
ROBERT SABUDAロバート・サブダ」著による
「Encyclopedia Prehistorica DINOSAURS」。
送られてきた箱の中には、
「書店でこのような本を見つけました」
「どうですか、素晴らしい本でしょう」
「まだ君は持っていないでしょう?」
そのような内容が書かれた手紙が同封されていた。
「ほんやでこんなもんをみつけたでよ」
「どうだで、すばらしいほんだがや」
「まんだおみゃーさまはもっとらせんだぎゃね?」。
名古屋弁に翻訳するとこのようになるだろうか・・・?。
「名古屋の食いもんは何でも味噌が塗ってあるよなぁ」
味噌煮込みうどんとか味噌カツ定食・・・とかさぁ」
「でも、なんで味噌味のういろうってのはないの?」
「ドラ焼きにはアンコの代わりに味噌が入ってんじゃないの?」と、
Bさんにお会いする度に名古屋の食文化をからかうのだが、
Bさんは躍起になって否定する。
そこんところがまたなんとも可笑しい・・・。
「いくらなんでもドラ焼きに味噌は入ってないよ」と主張するので、
「信じられない!」と否定したら、
とても美味しい「ドラ焼き」を山ほど送ってくれたことがあった。
送っていただいた「ドラ焼き」には縞々の焦げ目がついていた。
虎皮のような縞の焦げ目がついているから、
これを名古屋では「トラ焼き」と呼ぶのだそうである。
Bさんにポップ・アップのお礼の電話を入れる。
「もうとっくにこの本は買って持っています」とは、
とうとう言えずに終わってしまった・・・。