■ チョコレート・ケーキ

aquio2006-03-02

今日はアパートに妻と母がやって来ているはず。
土産にチョコレート・ケーキを購入する。
彼女たちは甘いものに目がない。
目はないが、
よく喋る口とよく食べる口は・・・ある。
チョコレート・ケーキでポイントを稼ぐことにした。
その昔、
青山に「ココ・パームス」という名のレストランがあった。
この店のチョコレート・ケーキは絶品であった。
いわゆる「大人の味」ってやつ。
東京土産は「ココ・パームスの・・・」と、そう決めていた時期があった。
「ココ・パームス」は美味しい料理を提供してくれる店でもあったが、
今もそこにあるのだろうか・・・・。
私が「ココ・パームス」の存在を知ったのは今から三十三年ほど前のこと。
東京で会社勤めをしていた頃だった。
その頃、私は末広町と青山の間を行ったり来たりしていた。
仕事をサボってはこの店でコーヒーをよく飲んだものだった。
今日は東京駅で「TOPS」のチョコレート・ケーキを買う。
さて、妻たちはこのケーキにどのような評価を下すであろうか・・・。
ケーキを土産にしたからといって、
それが私という夫、または息子の評価につながるとは限らない。
ケーキの味が私という人間の評価を大きく左右するのだ。
ケーキが不味ければ、
「こんな不味いケーキを買ってきて」と、私の評価が下がるのである。
気苦労が絶えない・・・。
私の体重は約六十六キロ、身長は一七三センチ。
結婚してからというもの、
体重は増えもしなければ減りもしていない。
若い頃の体形をそのまま維持していられるのも、
彼女たちへの気苦労が絶えないせいではないだろうか・・・。
私の辞書に「肥満」という言葉はない。
しかし、彼女たちの辞書には三ページに渡って書かれているに違いない。