■ アイビー

aquio2006-03-11

「JUN」や「VAN」、「ACE」や「EDWARD」といった
メンズ・ファッション・メーカーが一世を風靡していた頃、
いわゆる「アイビー・ルック」全盛の時代、
私は「JUN」の製品を扱う店で働いていたことがある。
今から四十二年ほど前のこと。
「アイビー・ルック」は
現代の「トラッド・スタイル」にあたると思えばいいだろう。
A色のセーターとB色のスラックスはシックな感じ。
A色のセーターとC色のスラックスはビビッドな感じ・・と、
この店で私は様々な色の組み合わせを勉強した。
今でもこの時の経験は役に立っている。
スラックスが駄目になると、
持っているセーターに合わせてスラックスを買う。
ブレザーが駄目になると、
持っているスラックスに合わせてブレザーを買う。
靴が駄目になってくると、
持っているブレザーやスラックスにあわせて靴を買う。
同じことを四十年ほど繰り返してきた・・・。
だから、
私は未だに「アイビー・ルック」から抜け出せないでいる。
チャコール・グレーのダッフル・コートに、ネイビー・ブルーのダッフル・コート。
そして、ネイビー・ブルーのピー・コート・・・・。
コート類も「アイビー・ルック」のアイテムしか持っていない。
id:tekuteさんから「保守的な業界で働いた経験はないのか?」、
というような内容のご質問をいただく。
二十二歳から二十八歳まで、
私はある眼鏡メーカーの宣伝室で働いていた経験がある。
眼鏡業界は保守的な業界であったが、
私はネクタイを締めたことがあまりなかった。
ま、陰ではいろいろと言われていたようではあったが・・・。