■ 荷造り
ザイフェンに送る作品の荷造りを始める。
作品を一つずつ丁寧に包み、
クッション材で固定して箱に詰める。
なかなかに神経を使う作業ではある。
段ボール箱の数にして三個、
十個の作品を荷造りするのに四時間もかかってしまった。
送らねばならない作品の数は全部で五十二個・・・。
この調子でいくと、
あと十七時間ほどはかかるという計算になる。
朝から晩まで、
ほぼ一日を梱包作業に費やすという計算になるが、
これはこれでまた楽しい作業ではある。
しかし、まだ制作が完了していない作品がいくつかある。
お尻に火がつかないとやる気が起きない。
のんびりと日記を書いている場合ではないのだが、
いつもなんとか間に合ってしまうから、不思議といえば不思議・・・。
最終的にはいくつかの作品をバッグに入れて運ぶことになるのだろう。
ま、これもいつものことではある。
厳重に荷造りしたつもりだが、
いくつかは壊れて届くことになるのだろうなぁ・・・。
修理のための工具や絵の具も送らなくては。
ザイフェンのおもちゃ作りの特徴は「いかに短時間で量産するか」にある。
私のおもちゃ作りとは根本的に技法が違う。
現地では、私のおもちゃ作りのパフォーマンスが予定されているらしい。
今、ザイフェンのおもちゃ作りには三つの潮流があるように思える。
一つは、昔ながらの技法で昔ながらの伝統的なおもちゃを作ろうとするグループ。
一つは、昔ながらの技法を駆使して新しいおもちゃを生産しようとするグループ。
そしてもう一つは、
観光客に粗悪品を売り付けて金を稼ごうとしているグループ・・・。
この三つに分類できるように思える。
ま、これはどこの国でもありがちなことではあるが・・・。