■ THE BIRDS OF AMERICA

aquio2006-04-16

久しぶりに家に帰る。
やはり自宅は居心地がいい。
家族と食事を終えた後、書架の整理を始める。
目当ての本はすぐに見つかった。
自然保護団体「オーデュボン協会」の祖とされる
「JOHN JAMES AUDUBON」が一八三八年に著した
「THE BIRDS OF AMERICA」。
「THE BIRDS OF AMERICA」は、
一八二七年から十一年もの歳月をかけて描きあげられた。
本には北アメリカ大陸に生息する
四百三十一種もの鳥類の絵が描かれている。
探していたのは、その「THE BIRDS OF AMERICA」の復刻版。
本の重さは三キロを越える。
相当重い、相当でかい・・・。
一九六六年、「TEH NEW-YORK HISTORICAL SOCIETY」から復刻されたもの。
三十五年ほど前、青山の「嶋田書店」で買ったと記憶している。
当時の私には高価すぎる本であった・・・。
今はそれほどでもないが、当時の私は「鳥」に狂っていた。
鳥の名前もいろいろと覚えたものだった。
それにしても、
ヨーロッパで日本文化のブーム、
いわゆる「ジャポニスム」のブームが起きたのは十九世紀の後期のはず。
「オーデュボン」は一八五一年にこの世を去っている。
ジャポニスム」は「オーデュボン」の死後に起きた運動だが、
どういうわけか、「オーデュボン」の絵には「ジャポニスム」の雰囲気が漂っている。
浮世絵のトリミングの技法が随所に見られる・・・。
ものの本によると、
「オーデュボン」は「ダビッド」という人物に絵画を習ったとされているが、
この「ダビッド」という人物がどのような経歴の持ち主であったのか、
そのあたりがまったく分からない・・・。
「ダビッド」はどこで浮世絵の技法を身につけたのだろうか。
それとも、浮世絵に似ているのはまったくの偶然なのだろうか・・・。
本はアパートに持って帰ることにしよう。
いろいろと調べてみることにしよう。