■ しこり

aquio2006-04-19

岡山の職場は十一回目の春を迎える。
決して平坦な道程の十一年ではなかった。
様々な出来事があった・・・。
多数の人間を活かすため、
一人の人間に退職を促すことが何度かあった。
AをとるかBをとるか・・・、
二者択一を迫られるシーンも何度かあった。
私の決断が、
一人の人間のその後の人生を狂わせてしまう。
それらの出来事は、
今も胸の中に大きなしこりとして残っている。
昨夜、神戸の職員に退職を促さなければならなかった・・・。
とても辛いが、
情に流されてしまえば、
お互いもっと辛い思いをしなければならない時が必ずやって来る。
怨みに思われるかも知れないが、
私はその怨みを背負っていくしかない・・・。
翻って、
私の進退はいったい誰が決断するのだろうか・・・。
自分のことは自分で決めるしかないのだろう。
「この職場に自分の居場所はない」、とそう判断した時、
サッサと身を引くしかないのだろう・・・。
私事に未練を残してはならないと思う。
昨夜はとうとう眠れなかった。
今夜もまだしこりが胸の中に澱のように沈殿している・・・。
いくら飲んでも少しも酔わない。
今夜も眠れそうにない・・・。
明日は制作に没頭することにしよう。
働いている間は忘れていられそうだから・・・。