■ THE CHINA SYNDROME

aquio2006-05-18

「THE CHINA SYNDOROME」を観る。
この映画が上映されたのは、
今から約二十五年ほど前のこと。
レンタル・ビデオ・ショップで見つけて借りてきた。
原子力発電所において、
何らかのトラブルで炉心が融解してしまうと、
炉心は大気中に放射能を撒き散らしながら、
自身が発する高熱のため、
地殻を溶かしながら地球の内側へと沈みこんでいく。
そして、ついには
炉心はアメリカの裏側に位置する中国にまで達してしまう。
そのことを「THE CHINA SYNDOROME」と呼んだのだ。
原子力発電のあり方を告発した映画であった。
ジャック・レモン」扮する技師「ゴデル」は、
発電所を建築した大手建築会社の手抜き検査を見つける。
このままでは重大な事故を招きかねない・・・。
ゴデルは会社の首脳部に原発の停止と修理を上申するが、
首脳部はゴデルの言葉を無視し、原発稼動の再開を決定してしまう・・・。
すべては人間の「欲」が招く事故であるのだが、
この映画が封切られた直後、あの「スリーマイル島」における原発事故が起きる。
それにしても、「ジャック・レモン」の演技は素晴らしい。
名演と言ってもいいのではないだろうか。
もともと彼はコメディ出身の俳優であったが、
この「THE CHINA SYNDOROME」に出演したのをきっかけに、
シリアスなドラマにも数多く出演するようになっていく。
共演した「マイケル・ダグラス」や「ジェーン・フォンダ」の若いことといったら・・・。
今日、「ジャック・レモン」と「シャーリー・マクレーン」が共演した映画、
アパートの鍵貸します」を「AMAZON」に発注する。
これも若い頃に観た映画。
あれから四十五年ほどの歳月が流れた。