■ 責任

aquio2006-05-17

K君とSさんは恋人どうしであった。
いわゆる社内恋愛であったが、
つい最近、二人は別れた。
その後すぐ、K君はMさんと付き合うようになる。
Mさんの席はSさんの席のまん前にある。
いわゆる社内恋愛である・・・。
「K君と私の関係は終わっているのだから」と、
Sさんは冷静に対処するように努めたが、
感情の部分ではそうは問屋が卸さない・・・。
ま、それはそうだろう。
K君には過去にも幾度かの女性問題があった。
幾度かの問題はあったが、
それはまだ彼が、いわゆる平社員であった頃のことであった。
まだそれが許される時代のことであった。
今、K君は職場を束ねなければならない立場にある。
Sさんは会社を辞めると言っている。
K君は部下からの信頼をすっかり失くしてしまった。
「彼の下では働きたくない」と、
K君の部下のH君も退職を考えている。
今朝、そのことについてIさんとFさんに意見を求める。
「K君とSさんの関係は終わった」
「だから、K君が誰と付き合おうとK君の勝手である」
それがIさんとFさんの一致した見解であった。
ま、それはそうだろう。
しかし、その職場において、
中心となるべき男が男女関係で問題を起こすのはいかがなものか。
関係が切れたからとはいえ、
K君にはSさんに対する配慮が無さ過ぎるのではないだろうか。
短い間とはいえ、二人は情を交わした仲ではなかったか。
男と女のことは二人だけのこと。
決して他の人間や仕事にマイナスの影響を及ぼしてはならない。
職場の人間関係をギクシャクしたものにしてどうするのだ。
K君には職場の人間関係を円滑にする責務があったはず。
所詮この世は男と女。
どちらに責任があるとか無いとかの話ではないが、
職場に混乱を持ち込んだK君には大きな責任が生じる・・・。
今朝、K君とMさんに「退職」を勧めることを決める。
とても辛い決断だが、
二人で幸せを築いていってくれればと思う。