■ 翻訳

aquio2006-06-08

「ロバート・B・パーカー」による
「サニー・ランドル」シリーズの四作目、
「MELANCHOLY BABY/メランコリー・ベイビー」と、
レイモンド・チャンドラー」の「○○」を買う。
まずは「チャンドラー」から読むことにしたが、
数ページで読むことを諦めてしまった。
翻訳がひどすぎる。
タフで鳴らした私立探偵が
「なのです」「と思います」「ではないでしょうか」
なんて言葉遣いをするはずはないではないでしょうか。
登場人物の設定を咀嚼しないまま翻訳したに違いない。
ま、正確といえば正確な翻訳ではあるけどさ、
どうにも続きを読む気が起きない・・・。
「メランコリー・ベイビー」を読むことにした。
「別れた夫が再婚すると知って、わたしは相手の女に殺意を抱いた。
 だが、顔も知らないし、殺してしまうとこっちの立場はますます悪くなる。
 それに、どうやって殺すか考えるだけで充分楽しかったので、
 実際に行動に移すのは諦めた」・・・。
こういうのを翻訳というのだよ。
「○○」の翻訳者に翻訳させると、
「私は別れた夫が再婚すると知って、私は相手の女性に殺意を抱きました。
 しかし、私は相手の顔も知らないうえ、私が彼女を殺してしまうとしたら、
 私の立場はますます悪くなると思われました。
 それに、どうやってその女性を殺すかを考えただけで、
 私は充分に楽しみを覚えたので、私は実際に行動するのは諦めました」
なんて感じになるのだろうなぁ・・・。
「口語」を文語調に翻訳してどうする。
それに、
文章には「テンポ」ってものが要るんだよね。