■ 年増/としま

aquio2006-06-10

広辞苑で「年増」を引く。
「娘盛りをすぎた女性」
「やや歳をとった女性」
「江戸時代には二十歳過ぎを言った」と、
そこには記載されていた。
ついでに「大年増」と「中年増」を引く。
「年増の中でも年かさの女」、
そのことを「大年増」と言うらしい。
「中ぐらいの年増」
「二十三、四歳から二十八、九歳ごろの女」
それを「中年増」と言うらしい・・・。
ということは、
三十歳以上の女性のことを「大年増」と呼ぶということになる。
「江戸時代とは年増の定義が違うのではないか!」
「現代では何歳からを年増と呼べばいいのか?」
喧々諤々の「年増」議論が始まる。
Aは「いやぁ、年増っていうのは三十九歳ぐらいからじゃないの」と言う。
Yは「俺は四十二歳ぐらいからだと思う」と言う。
それが彼らの結論であった。
切りのいい「三十五歳」や「四十歳」なら話は解るが、
何なのだろう、その「三十九」とか「四十二」という微妙な数字は・・・?
問い詰めてみると、
お付き合いのあるガール・フレンドのお歳であった。
なるほど・・・!
来年の今頃、彼らにもう一度同じ質問をしてみることにしよう。
答えが「四十歳」、「四十三歳」であれば、
同じ女性とお付き合いが続いていると判断できる。
しかし、彼らの場合、
答えが若返るということも充分に考えられるのだ・・・。
実に羨ましい・・・。
葉に先立って花を開かせる桜を総称して「姥桜」と呼ぶ。
「葉(歯)のない桜」という意味であるが、
「娘盛り」が過ぎても、なお美しいままでいる女性のことも「姥桜」と呼ぶ。
娘盛りが美しいのは当たり前ではあるが、
美しく歳を重ねる女は、そうはいない。
男もそうはいないが・・・。