■ 新潟・その4

aquio2006-06-20

午前十時、
新潟県柏崎に向けてアパートを出発する。
電車と地下鉄を乗り継ぎ新神戸駅へ。
新神戸駅から新幹線で京都に移動。
京都から在来線を乗り継ぎ、
富山から直江津を経由して柏崎に向かう。
京都駅から乗り込んだ列車は、
金沢に向かうオバ様の団体で満席であった。
列車が動き出す前から、
オバ様たちは弁当箱をひろげて食べ始める。
飲むわ喰うわ喋るわ、少しも口がジッとしていない。
実にやかましい。
傍らに人が無きが若き態度・・・。
「傍若無人」とはこのことである。
「はれ/晴」と「け/褻」というが、
オバ様たちにとって今日は「晴」の日であるのであろう、
皆様、凝りに凝った衣装をお召しではあったが、
残念ながら、その思惑はことごとく失敗していた。
「あらぁ、○○さん、そのスカート素敵!」、という声が横から聞こえてきた。
「素敵」には「悪趣味」という意味もあることを初めて知る。
とても勉強になる・・・。
京都駅から湖西線を二十分も走ると右側に琵琶湖が見えてくる。
堅田駅を過ぎた辺りで私も弁当を開く。
「あらぁ、もう日本海かしら?」、という声が前の方から聞こえてきた。
京都駅から北に向かう列車に乗っているのだよ。
日本海が右側に見えるはずはないではないか。
「琵琶湖だよ、琵琶湖!」
「京都から二十分で日本海が見えるはずはなかろう!」と、
弁当を食べながらオバサンたちの会話に耳を傾ける。
なかなかに楽しいひと時であった。
男性専用車両」というのはできないものなのだろうか・・・。