■ Mさん

aquio2006-07-13

七年ほど前のことになるだろうか、
グリコのおまけのデザイナーであった加藤裕三と、
私の二人展が開催されたことがあった。
会場は博多・天神「IMS/イムズ」ビルの八階。
確か、「FM福岡」の主催であったように記憶している。
会場に置かれていたアンケート用紙には、
多くの方々が様々な感想文を書いてくださっていた。
その中に、
とても丁寧な文章で書かれた一枚の感想文があった。
文字もとても綺麗だった。
その感想文を書いてくださったのがMさんだった。
アンケート用紙には、
氏名、住所、電話番号、メール・アドレスの記入欄があった。
私は来場された方々にお礼の絵葉書を送ることにしているが、
Mさんの文章に感激した私は、
早速、Mさんにお礼のメールを送った。
一刻も早く私の感謝の気持ちを伝えたかったのだ。
その時から、Mさんと私との間にメールによる文通が始まる。
当時、Mさんは仙台にお住まいであったが、
博多に住むHさんと遠距離恋愛の関係にあったという。
今日、そのMさんから分厚い封筒が届く。
中には、Mさんが書かれた童話の原稿が入っていた。
私に「感想文を書け!」という意味である。
文章にザッと眼を通し、
登場人物(動物?)のイラストを紙ナプキンの上に描いてみる。
文章からは音楽が聴こえ、映像が見える・・・。
視覚と聴覚にうったえかけてくるような文章であるが、
ちとリズム感に欠けるような気がする。
さて、「感想文」を書かなければ。
それはそうと、
MさんとHさんの結婚披露宴に招待されたのは何年前のことだったか・・・?
歳をとるとともに物忘れがひどくなっていく。
イクスピアリのハワイアン・レストラン、
「アラン・ウォンズ」で開かれたパーティであったことは憶えている。
あの時の料理はとても美味しかった。