■ 新潟・その5

aquio2006-07-21

新潟県に出かける。
車窓から見える日本海は重く暗い雲を映していた。
なんとも陰鬱な景色ではあるが、
それはそれでとても美しく感じられる。
会議が終わった後、
Kさんたちと寿司屋に出向き、
刺身をつまみながら酒を楽しむ。
酒は柏崎の「原酒造」が造る「銀の翼」。
この酒は「ANA」の機内で出される酒であるという。
雲の上で飲む酒であるから「銀の翼」。
なかなかにしっかりした辛口の酒であった。
ちなみに、
私の家から車で四十分ほどのところ、
智頭町の旧道に「諏訪酒造」という造り酒屋がある。
「諏訪酒造」が造る「鵬」は「JAL」の機内酒に認定されている。
「ANA」の機内酒と「JAL」の機内酒・・・。
どちらもしかりとした味わいがあり、美味い。
飲み会は経団連の会頭であった「平岩外四」の話から始まった。
なぜ「平岩外四」であったのか、
そのあたりの記憶は、まったくない・・・。
平岩外四」は大のハード・ボイルド・ファンであったらしい。
彼が東京電力の社長に就任した時、
その就任の挨拶というのが、
「男はタフでなければ生きていけない」
「優しくなければ生きていく資格がない」・・・という、
あの「チャンドラー」の「プレイバック」の一節であったらしい。
また、「お気に入りの一冊は?」という質問に、
「ウイリアムアイリッシュ」の
「幻の女」を挙げたという逸話が残されているらしい。
あの「江戸川乱歩」が絶賛したハードボイルドである・・・という。
明日、「amazon」に注文してみよう。
別れ際、Yさんから新発田の地酒「菊水」を頂戴する。
新潟の酒飲みが飲む酒であるらしい。
すぐに酔っ払える酒であるらしい。