■ プッチーニ&ズッキーニ
「道化師」というタイトルのオペラがある。
作曲は「ルッジェーロ・レオンカヴァッロ」
旅回りの芸人一座の座長である「カニオ」と、
芸人一座の花形女優であり、
「カニオ」の女房でもある「ネッダ」。
せむしの道化である「トニオ」、
「ネッダ」の恋人である色男の「シルヴィオ」・・・と、
「道化師」には様々な人物が登場する。
「ネッダ」は「シルヴィオ」と不倫の関係にある。
二人は「カニオ」の眼を盗んで逢瀬を重ねていたのだ。
その二人の秘密を知った「トニオ」は、
かねてから想いを寄せていた「ネッダ」に言い寄るが、
しかし、「トニオ」は「ネッダ」の手酷い拒絶にあってしまう。
「トニオ」は拒絶されたことの腹いせに、
「ネッダ」の不倫を「カニオ」に告げ口する・・・。
これが舞台の粗筋であったと記憶している。
今日、西粟倉村にお住まいのKさんから、
たくさんの「プッチーニ」と「ズッキーニ」を頂戴する。
「プッチーニ」を電子レンジに入れてチンする。
とても甘くて美味しい。
「プッチーニ」を食べながら、
「道化師」の舞台のことを思い返していた。
オペラに登場する「トニオ」と「カニオ」。
野菜の「プッチーニ」と「ズッキーニ」。
どちらも語呂がとてもいいではないか。
丸顔の「プッチーニ」と細面の「ズッキーニ」。
この二つの野菜を主人公にした、
そんな人形劇はできないものだろうか・・・。
「プッチーニ」を食べながら、そんなことを空想する。
一度、人形劇団「みのむし」の「飯室」さんに相談してみようか・・・。
余った野菜は息子の店に持っていってやろう。
新しい料理が生まれるかもしれない・・・。