■ 審査

aquio2006-09-08

木工クラフトコンペの審査のため、丹波に出かける。
世界的に著名な玩具デザイナーのOさん、
大阪教育大の教授でいらっしゃるMさん、
兵庫教育大の名誉教授でいらっしゃるHさん、
雑誌編集者のOさん、
そして私の五人で審査を開始する。
応募作には力作が多かった。
審査員は情実にとらわれない審査を義務付けられる。
そのため、
応募作にはタイトル名だけが表示されているのだが、
作風を見るだけで、
その作者が誰であるかは、ほとんど分かる・・・。
注目されている作家の作風はすぐに分かるものである。
審査の結果、「○○○○つみき」をグランプリに推挙する。
審査が終わった後、
作者のプロフィールを確認する。
グランプリを獲得したのは、兵庫県にお住まいのHさんであった。
彼は役場に勤める地方公務員であったはずだが、
役場を退職し、今は木工を生活の方便にしているとか・・・。
その心意気やよし。
「木工で飯を食っていく」と、
そう退路を断つ決断を下したからこそ、作品に迫力が生まれたのだ。
これからの彼の活躍が楽しみである。
「○○○○つみき」をヨーロッパのメーカに紹介しようかと思う・・・。
審査を終え、外に出てOさんと並んで煙草を吸う。
綺麗な景色の中で一服する煙草の味は格別。
丹波の秋は早い。
庭の桂はすでにその緑の勢いを失くしつつあった。