■ 韓国・その3

aquio2006-11-05

「韓国民俗村」に出かける。
約三十万坪の敷地の中に、
李氏朝鮮時代の民家が三十軒ほど復元されており、
昔の韓国の暮しが体験できるようになっている。
農家の屋根は丸く藁で葺かれている。
屋根の形を丸から三角に変え、
藁葺きを萱葺きに変えれば、
昔の日本の農村の姿とほとんど何も変わらない・・・。
ニワトリの鳴き声、ガチョウの鳴き声が聞えてくる。
今から四十年ほど前であれば、
日本でも至るところで見られた農村の風景。
とても懐かしい・・・。
T教授の話によると、
やはり今から四十年ほど前、
アメリカの文化が浸透し始めた頃から、
韓国独自の風習と風景が急速に失われていった、という。
暖をとるための「オンドル」がエアコンに代わり、
土壁がコンクリートに代わった。
確かに、今さら汲み取り式便所の生活には戻れないが、
もともと人間の生活は自然の中に取り込まれていたのではなかったか。
人間も地球環境の中の一員であったはず。
そんなことを喋りながら、
三十万坪の敷地の中をT教授と散歩する。
楽しい時間は瞬く間に過ぎ去っていってしまう。
T教授に空港まで送っていただき、再会を約束する。
韓国はいろいろな意味で美味しい国であった。
またいつか訪れることにしよう。