■ 準備

aquio2006-11-24

ドイツに送る作品を厳重に梱包し、
某運送会社に持ち込んだところ、
容積が大きすぎるという理由で断られる。
なんでも、
高さと幅と奥行きの合計が百六十センチを超える
荷物については受け付けられない、というのだ。
今年の三月にはもっと大きな荷物を送ったのだが、
つい最近、
業者間の取り決めでそうなってしまった、という。
そんなぁ・・・。
私は過去にもこの運送会社を使い、
ドイツに何度も大きな荷物を送っている。
いわばお得意先ではないか。
それならそれで事前の告知を充分にすべきではなかったか。
スケジュールがすっかり狂ってしまった。
今から他の輸送手段をあたっていたのでは間に合わない。
「何とかならんか?」と交渉したが、
「何ともなりませ〜ん!」「規則ですから〜!」、
という木で鼻を括ったような返事しか帰ってこない。
「荷物は何ですかぁ?」、って訊くから、
「からくり人形だよ」、と答えると、
「その荷物を半分に分けたらいかがですかぁ?」、と言いやがる。
バカヤロウ!
一つの作品をどうやって半分に分けろと言うのだ。
何なんだろう、この客を客とも思わない不遜な態度は。
仕方がない・・・、持っていくことに決める。
荷造りを終えた鞄を開けて衣類を取り出す。
衣類を段ボール箱に詰め、ミュンヘンのホテルに送る手筈を整える。
取りあえずは三・四日分の下着を持っていくことにしよう。