■ 黒板

aquio2006-12-24

職場の玄関に大きな黒板を設置する。
横幅約七メートル、
高さ約三メートルの大きな黒板。
子どもたちに自由に落書きを楽しんでもらおう、
というK君のアイデア
十色のチョークを使い、描き初めを行う。
モチーフは「くるみ割り人形」と、
職場のシンボルである「ミュンへナー・キンデル」。
赤と青のチョークを塗りたくって紫の色を出し、
赤と茶のチョークを使って焦げ茶の色を出す。
十本の指と手の平を使い、チョークを黒板に摺りこんでいく。
幾つになっても落書きは楽しい・・・。
ついつい夢中になってしまった。
気がつけば、数人の子どもたちが私の作業を見上げていた。
「オジサン何してるの?」
「お絵かきだよ〜ん」
「私たちにもやらせてよ〜ん」
子どもたちにチョークを手渡す。
一人の女の子が「猪」の絵を描きだした。
素晴らしい・・・・。
線が伸び伸びと生きている・・・。
もう私にはこのような自由闊達な線は描けない。
つくづく子どもは天才だと思う。
そういえば、あのパステルはどこにやってしまったのだろう・・・。
九十六色のパステル・セット。
チョークをいじくっているうち、
パステルで画を描きたくなってしまった。