■ 三都物語

aquio2006-12-29

大阪に出かける。
仕事の合間をぬい、
江戸堀のブック・カフェ「Calo/カロ」を訪れる。
十二冊のポップ・アップ・ブックを購入する。
とても小さな店だが、
店主の主張が隅々にまで行き届いている。
客への対応も適切で心がこもっている。
品揃えも良く、なかなかに居心地がいい。
またいつか、きっと訪れることにしよう。
その後、大阪からJRを利用して京都に向かう。
仕事の合間をぬい、烏丸のブック・ショップを訪れる。
ここで開催されている「しかけ絵本展」を見に行ったのだが、
会場は展覧会の体をまるでなしていなかった・・・。
書籍には、制作年代はおろか作者名すら表示されていなかった。
ただモノを並べただけの展覧会・・・。
知人から、「注文した絵本をこの店から持ち帰って欲しい」と頼まれていた。
リストに記載された書籍の金額は三万六千円ほどであったが、
請求された金額は四万五千円を超えていた。
「なぜ金額が違うのか?」、と訊ねると、
仕入れの業者が見積もりを間違った」
「だから、貴方に送ったリストの金額は間違いである」
「ミスったのは業者だもんね」、という返事。
まるで、自分たちには落ち度が無い、とでも言いたげな口ぶりであった・・・。
ミスをミスと自覚できない輩との押問答は疲れる。
もう二度とこの店に来ることはないだろう。
サッサと請求された金額を支払って店を出る。
どこかの大学が経営する店であるらしいが、
客に頭を下げた経験のない輩が商売に手を出すから、こういうことが起きる。
その後、三条河原町の割烹「忘吾」に行く。
この店のサービスは本当に気持ちがいい。
店内はほとんど満席の状態であったが、
なんとか席を一つだけ確保していただく。
独りぼっちの忘年会・・・。
立山」を飲みながら美味しい料理を楽しむ。
帰り際、自分のために一瓶の黒豆を購入。
生姜の搾り汁を少し垂らすと、一層風味が増すという。
板場のHさんと年末の挨拶を交わし、
JRを利用して神戸に引き返す。
足は自然と馴染みのカフェ「MOKUBA」に向かう。
マスターのKさんと年末の挨拶を交わし、アパートに帰る。
急ぎ足の「三都物語」であった。