■ 時間

aquio2006-12-30

パイプ、風邪薬、ボールペン、マッチ、
ナイフ、鉛筆、チョコレート、灰皿、鍵束、印鑑、
タンパー、ライター、手紙、書類、シャンペン・・・。
相変わらず私の机の上は雑然としている。
今夜は机の上を片付けることにしよう。
明日は大晦日
今年もまた一年という月日が流れ去ってしまった。
それにしても時間とは不思議なものである。
時間は過去から未来に向かって流れている。
なぜ一方通行なのだろうか。
逆流はあり得ないのだろうか・・・。
どうして未来から過去に時間は流れないのだろうか。
過去は確定してしまっているが、
なぜ未来は確定しないのだろうか。
考えれば考えるほど、不思議なことである・・・。
人間は取り返しのつかない過去と、
先が見えない未来との間で生きている。
明日のことすら分からない・・・。
「波騒は世の常である。
 波にまかせて、泳ぎ上手に、雑魚は歌い雑魚は踊る。
 けれど、誰か知ろう、百尺下の水の心を、水の深さを」
宮本武蔵の終章で、「吉川英治」はそう書いた。
深さを知ることで、人は己の未熟さを知るのだろう。
深さを知ろうとしなければ、
人は泳ぎ上手な雑魚で終わってしまうのだろう・・・。
しかし、人生はとても短い。
水の深みを知るには時間が足りないようにも思える。
さて、明日は大晦日
今年もよく遊んだ。
その労をねぎらい、明日の夜はシャンペンで乾杯することにしよう。