■ MUSTANG FASTBACK・その1

aquio2007-02-19

車のブレーキには、
ドラムとディスクの二種類がある。
ブレーキの利きという点では、
ドラムもディスクもあまり変わらないが、
しかし、ドラム・ブレーキには大きな欠陥がある。
ライニングと呼ばれる摩擦材を貼り付けたシューを
ドラムの内側から押し付ける。
それがドラム・ブレーキの機構の原理だが、
ドラムの内側に摩擦熱がこもる、という欠陥がある。
ドラムの中には発生した熱の逃げ場がないのだ。
結果、坂道でブレーキを多用したりすると、
フェード現象」や「ヴェーパーロック現象」が起こる。
つまり、ブレーキの利きがあまくなったり、
ブレーキが利かなくなってしまうのだ。
ま、ディスク・ブレーキにも欠陥はあるにはあるのだが・・・。
今日、「マスタングのディスク・ブレーキ・キットが届いた」、
という連絡がUさんから入る。
私は「1966年型 FORD MUSTANG FASTBACK」を所有しているが、
なにしろこいつは四十年も前の車。
走るには走るが、そのブレーキの利きに不安があった。
修理工場を経営するUさんに、
「前後輪のドラム・ブレーキをディスク・ブレーキに換えて欲しい」、
とお願いしておいた。
そのマスタング用ディスク・ブレーキ・キットがアメリカから届く。
箱の中には、キャリバー、ローター、リザーバー・タンク、
マスター・シリンダー・・・等が入っていた。
アメリカには古い「マスタング」のファンが多いという。
そのファン達のために、
アメリカでは今も様々な「マスタング用部品」の製造が続けられている。
Uさんは明日からブレーキの組み立てを始めてくれるらしい。
仕上がりが楽しみであるが、
さて、その「マスタング」を駆り、誰とどこに出かけようか・・・。