■ 卦体

aquio2007-03-01

自画自賛めくが、
鳥取の仕事は完璧であったように思える。
「これほどのものとは思ってもいなかった」、と
クライアントも大喜びしてくれた。
が、気になる部分はまったく無い、とは言えない。
頭の中でイメージしていた建ち絵図と、
現物との間には微妙な「ズレ」が、ある・・・。
それがどうしても気になる・・・。
クライアントは大喜びしてくれた。
しかし、クライアントは誤魔化せても、
デザインした側の気持ちは誤魔化せない。
制作の現場においては「物」が「者」を語る。
いい物を作れば、作者への評価は高まる。
しかし、つまらない物を作れば、作者への評価は下がる。
制作した「物」が「者」を雄弁に物語るのである。
厳しい世界ではあるが、当たり前といえば当たり前・・・
今朝、手直しがあることをクライアントに告げる。
どこをどう手直しするのか、
クライアントは腑に落ちない様子であったが、
見る人が見れば、それは、解るものなのだ。
「仕様も無い物を作りやがって!」、
とでも言われた日にやぁ、卦体が悪い。
何より、このままでは自分の気持ちに「けり」がつかない。
四日の夕方から現地に向かうことにする。