■ Lynne & David

aquio2007-03-14

「Nさんですか〜」
「リンさんで〜す」
「いまきょうと〜いま〜す」
「ひっかっりっさんろくご〜のりま〜す」
「しんこうべわたしたちあいま〜す」
私の携帯にリンさんから連絡が入る。
日本語に翻訳すると、
「今、京都にいる」
「ひかり365号で神戸に向かう」
新神戸まで迎えに来てほしい」、という意味になる。
ひかり365号の到着時間を調べる。
あと三十分ほどしかない・・・。
新神戸駅まで急いで車を走らせる。
リンさんは世界的に著名なタペストリー作家。
亭主のデーヴィッドはスコットランドの大学教授。
造形デザインを教えている。
彼らに会うのは約一年半ぶりのこと。
新神戸駅には十分ほど遅れて到着。
二人は不安げな表情で私の迎えを待っていた。
リンさんの鞄を持ち上げると、とても軽い。
「なぜこんなに軽いのか?」、と訊くと、
「しょっぴんぐしま〜すおみやげいれま〜す」、という答。
まずは今夜の宿にチェックイン。
有馬温泉の「花小宿」。
パリの蚤の市で買い求めたという、ブリキのおもちゃをお土産に頂戴する。