■ 自転車・その2

aquio2007-04-05

昨日は寒かった。
六甲山には霙が降り、雪が降った。
午後七時、
職場の辺りの気温は摂氏四度を下回っていた。
その寒さのなか、自転車に乗って帰る。
ペダルを漕ぐうち、身体がポカポカと温まってくる。
腹が減ったので、G町のおむすび屋に向かう。
おむすび屋は定休日であった・・・。
仕方がないから、A町のカフェJに向かう。
カフェJは臨時休業であった・・・。
とことん、付いていない。
この辺りには美味いものを食わせる店が少ない。
仕方がないから、アパートに戻ることにする。
A町からアパートまでの道程は約四キロ。
そのほとんどが上り坂である。
少し走ると息が切れる。
脚が痙攣を起したようにプルプルと震える。
少し休む・少し走る・息が切れる・少し休む・少し走る・・・。
そのことの繰り返し・・・。
寒さで顔が強張ってくる。
鼻の下に手をやると、水っ洟が垂れていた。
「自転車で通勤する」と宣言した時、
周りからは「年寄りの冷水」と冷やかされた。
しかし、まさか「年寄りの鼻水」を垂らすことになろうとは。
あぁ、なんて情けないのだろうか・・・。
道路に小さなモノが無数に落ちているのを見つける。
椿の花だった。
今朝の霙に打たれて落ちたのだろう。
午後九時、アパートに帰りつく。
鏡を見ると、洟の痕が白く固まっていた。
食事の用意を整える気力がない・・・。
冷凍庫の中を探ると、一食分のカレーがあった。
温めて食べる。
昼にもカレー・ライスを食べたばかりであった。
あぁ、実に情けない・・・。
しかし、自転車は面白い。
いつもの町の景色が違って見える。