■ 高層ビル

aquio2007-04-08

昨日は「ドイツ文化センター」に出かけていた。
場所は「スカイビル・タワーイースト」の三十五階。
柔構造で建てられたビルは、
巨大地震にも耐えられる設計であるという・・・。
建物が揺れることによって、
地震の揺れを吸収するという構造であるらしい。
しかし、
高層ビルを一本の釣竿であると仮定し、
手首を支点にして、
釣竿を大きくゆっくり上下に揺らすとすると、
その先端は大きく速く上下にしなるはず・・・。
先端になればなるほど、その「しなり」は大きく速くなる、はず。
この釣竿の揺れを高層ビルに当てはめると、
上層階になればなるほど揺れは大きく速い、ということになる。
建物は地震に耐えられるかもしれないが、
人間の神経はその揺れに耐えられるのだろうか・・・?
建物は壊れなくても、
中に住む人間は大きく揺さ振られるに違いない。
部屋の中のピアノや冷蔵庫も大きく揺さ振られるだろう。
船の中の什器は床に固定されているが、
高層ビルの中の什器は床に固定されていない・・・。
建物は壊れなくても、
中に住む人間は、これら大型什器に挟まれて圧死する可能性が高い。
多分、この推測は間違っていないように思える。
三十五階におけるパーティに参加しながら、
「今、巨大地震が起きたら、俺は確実に死ぬな」
「あの冷蔵庫には近づかないでおこう」、
とそんなことを考えていた・・・。
地震国日本において、次から次へと高層ビルが建てられている。
「自分だけは大丈夫!」、とでも住民は考えているのだろうか・・・?
建物は大丈夫でも、自分は大丈夫ではないだろう。
十数年前には神戸で巨大地震が起きたばかり。
喉元過ぎれば熱さ忘れる、ではないが、
もしかしたら、日本人の本質は「脳天気」であるのかもしれないな。
さて、明日から東京に出張。
帰りは十一日の夜になる予定。