■ ANGEL・A

aquio2007-04-23

その昔、
まだテレビの画面がモノクロであった時代、
チロリン村とくるみの木」という人気番組があった。
十年ほど前になるだろうか、
その番組の再放送をテレビで観る機会があった。
番組を何気なく観ていて驚いた。
チロリン村とくるみの木」はモノクロの画面であった。
モノクロ時代の番組であるから、
当然といえば当然なのだが、
私の記憶の中で、
チロリン村・・・」はカラー番組として保存されていた。
「タマネギのトン平」はタマネギの色、
「ピーナッツのピー子ちゃん」はピーナッツの色、
「バナナの奥様」はバナナの色、
「スカンクのガスパ」の色は白と黒・・・というように、
登場する人形のすべてを着色されたものとして憶えていたのだった。
モノクロの画面を頭の中でカラーに変換して観ていた・・・。
そうとしか思えない出来事であった。
昨夜は「リュック・ベッソン」の「ANGEL・A」を観る。
リュック・ベッソン」が六年ぶりに撮った映画であるらしい。
「ANGEL・A」はモノクロの画面であった。
物語そのものは他愛もないラブ・ストーリーであったが、
その画面の色鮮やかなことといったら・・・。
人は眼でモノを見るのではない。
脳でモノを見るのだ。
サクレ・クール寺院」「エッフェル塔」「アレクサンドル三世橋」・・・。
「ANGEL・A」はとてもカラフルな映画であったぞ。