■ Fさん・その2

aquio2007-05-03

Fさんの死亡を知らされる。
亡くなったのは、
四月三十日午後二時二十六分であったらしい。
一昨日、親族のみで葬儀を終えられたという。
Fさんの死亡が知らされたのは、
昨日の昼のことだった・・・・。
彼とは一番近しい友人であったHさんにも、
その死は知らされなかった、という。
妹さんの話によると、
Fさんの遺品を整理していたところ、
彼のパソコンの履歴には、
「肝臓癌」についての検索が多かったらしい。
自分が末期の肝臓癌患者であることを知っていたのだろう。
自分の死期を悟っていたのだろう、
昨年末、誘われた忘年会にはすべて出席していた、という。
抱えていた三つの仕事は仕上げられ、
机の上に整理されて置かれていたらしい。
身辺を見事に整理して死んでいった・・・。
昏睡状態が続いたまま、
一度も苦しむことなく、息を引き取った、という。
仲間が少しずついなくなっていく・・・。
私は来世の存在を信じていない。
信じてはいないが、
もし来世というものがあるとすれば、そこには天国しかない、と信じたい。
地獄なんてあってたまるものか。
キリスト教においては、神は「愛」を説いた。
「愛」を説く神が人を地獄に堕とすはずはないではないか。
私は来世を信じてはいないが、
Fさんの冥福を祈らずにはいられない。