■ ZERO HALLIBURTON

aquio2007-06-08

今月の二十七日から台湾に出張。
帰国は三十日の予定。
いろいろと用意しなければならない書類がある。
とても大事な書類。
ハリバートン」に入れていくことにしたが、
鍵を開けようとした時、
「ピキッ」というかすかな音とともに、
鍵が壊れてしまった・・・。
十八年の長期に渡って使っている鞄であるから、
鍵が金属疲労を起こしていてもおかしくはない。
輸入代理店のカスタマー・センターに連絡を入れる。
十八年前のタイプであることを口頭で伝えると、
「約九十五パーセントの確率で修理は可能である」
「しかし、故障の度合いを見てみなければ確約はできない」、という返事。
今から十八年前、
カメラマンとして独立したばかりのA君の仕事を手伝ったことがあった。
仕事は成功し、A君はたくさんの収入を得た。
「報酬を支払わせてほしい」、と言うので、
「その報酬は君の事務所開きのお祝いにプレゼントする」、と答えたところ、
後日、この「ハリバートン」が私の家に送られてきた。
その頃、私は図面を入れるための頑丈な鞄を探していたのだが、
なぜか、A君はそのことを知っていた。
今もそうだが、当時もとても高価な鞄であった・・・。
ハリバートン」の鍵が壊れたことで、
しばらくA君に会っていないことに気付く。
今日にでも電話を入れてみよう。