■ 台湾・その4

aquio2007-06-30

レンズの度がどうにも合わない。
老眼の度が進んだのだろう、
新しい老眼鏡を仕立てる時期にきていた。
台北の街を歩いていて、
「中国眼鏡公司」という看板が眼につく。
ショー・ウインドウには
お洒落な眼鏡が多数陳列されていた。
今から三十八年ほど前、
私はある眼鏡メーカーで働いていたことがある。
そのせいで、今も眼鏡の見立てには自信がある。
ショー・ウインドウの中に素敵な形の眼鏡を見つける。
ラウンド・シェープの眼鏡。
店の中では、三人のご老人が眼鏡を磨いていらっしゃった。
建物はボロボロだが、
店の中は隅々まで掃除が行き届いているようであった。
ご老人たちの立ち振舞いから、
信頼のおける店である、と判断する。
眼鏡メーカーの宣伝部に勤務していたから、
眼鏡の製造原価や流通経費にはおおよその見当が、今もつく。
店長らしきご老人と価格交渉を試みることにした。
価格の折り合いは簡単につく。
「MADE IN JAPAN」の眼鏡。
チタン製であるから、驚くほど軽い。
いい買い物をしたと思う。
台湾土産に「MADE IN JAPAN」はないだろうが、
日本で買うよりははるかに安かったから、ま、いいことにしておこう。
今朝は四時半に起床。
五時半にホテルを出発。
台北空港07:55発のノース・ウエスト70便で関西空港に向かう。
台湾は気温も人もとても熱い国だった。