■ 露天神

aquio2007-07-03

大阪で開かれているB社の展示会に出かける。
場所は地下鉄堺筋本町駅から歩いてすぐのところ。
会場で、博多のHさんや丸亀のYさんにお会いする。
京都のIさんたちとお昼をご一緒した後、
タクシーで西天満のA社に移動。
以前、私はこのA社の近くで働いていたことがあった。
とても懐かしい・・・。
A社はチェコのアニメ等を日本に紹介している会社。
チェコしかけ絵本作家であった
「クバシュタ」の絵本を閲覧させていただき、
「Blanche-Neige et les sept nains」
「TIP TOP Na farmie」「TIP TOP Hoog in de lucht」
「Haensel und Gretel」等、何冊かを購入。
A社から大阪駅までは歩いて三十分ほどの道程。
久しぶりに歩いてみることにする。
とても暑い。
途中、「露天神」の境内で缶ビールを飲んで一息いれる。
「露天神」は、あの「曽根崎心中」の舞台になったところ。
女郎の「お初」と醤油屋の手代であった「徳兵衛」がこの天神の森の中で情死する。
その実際の事件を、「近松門左衛門」が浄瑠璃に仕立て上げたのだ。
この世も名残り 夜も名残り
死ににゆく身を たとふれば あだしが原の 道の霜
一足づつに 消えてゆく 夢の夢こそ あはれなり
七つの時が 六つ鳴りて 残る一つが 今生の
鐘の響きの 聞き納め 寂滅為楽と 響くなり・・・。
お初と徳兵衛の道行きのシーンの描写。
七五調の名調子はである。
「露天神」に参った後、「お初天神商店街」をぬけて大阪駅に向かう。
途中、「阿み彦」に立ち寄り、一皿のシュウマイとビールを注文する。
「阿み彦」のシュウマイは、あの「池波庄太郎」も絶賛したというほどの美味さ。
この店に来るのは何年ぶりのことになるのだろう・・・。
懐かしく暑い一日だった。