■ MUSTANG FASTBACK・その6
過日、いい気分で「MUSTANG」を駆っている時、
何かがフロント・ウインドウにぶつかる音がした。
甲虫が電球にぶつかるような音だった。
サービス・エリアで休息をとっている時、
フードのマークが無くなっていることに気付く。
「FORD」の「F」の文字が無くなっていて、
「ORD」になってしまっていた。
どうやら、あの「コツン」という音は、
マークが外れて飛んだ音であったようであった。
昨日、その「FORD」のマークが届く。
Uさんに依頼するほどのことでもないから、
自分で取り付けることにした。
マークのパッケージには、
「65/66 "FORD" HOOD LETTER SET」
「FORD OFFICIAL LICENSED PRODUCT」と印刷されている。
65・66年型「FORD MUSTANG」のエンジン・フード用のマーク。
四十年も前に生産された車の部品が今も生産されている。
ま、それだけ「MUSTANG」ファンがアメリカには多い、ということなのだが、
日本ではとてもこうはいかない。
旧い車のパーツなど、その入手は不可能に近い・・・。
しかし、届いたパッケージの中では、
「FORD」の文字があっちを向いたりこっちを向いたりしていた。
発砲スチロールに「FORD」のマークが突き刺してあるのだが、
「D」などはいまにも落ちそうなところに斜めに突き刺してある。
「文句あるか!?」的梱包の仕方ではあるね。
日本ではこのようなやり方は通用しない。
日本人なら、「FORD」のマークを横一列に綺麗に並べて梱包するはず。
文化の違い、と言ってしまえばそれまでなのだが、
しかし、あれだね、
そういう国民性であるから、
アメリカでは「マニュアル」が発達したのかも知れないな。