■ チャンドラー

aquio2007-09-03

仕事を途中で切り上げ、アパートに帰る。
洗濯物が溜まっていたので、
白物は白物、柄物は柄物に別けて洗濯する。
まずは、シャツ類の襟に「プレケア」を塗りたくる。
ライオンの「プレケア」はいいねぇ。
襟や袖口の汚れが実によく落ちる。
洗濯は洗濯機に任せておき、
夕食の用意にとりかかる。
米を炊いている間に、風呂場をザッと掃除し、
湯船に湯を溜める。
卵、蒲鉾、葱、椎茸、酒、味醂、醤油等を用意して
「木の葉丼」を作る。
女房が作る「木の葉丼」よりもはるかに美味い。
多分、材料費をケチらないから美味いものができるのだろう。
風呂場の方から洗濯終了を知らせる電子音が聞える。
ベランダに出て洗濯物を干し、柄物の洗濯に取り掛かる。
汚れた食器を洗い、洗いあがった柄物の洗濯物を干し、
「アマリア・ロドリゲス」の歌声を聴きながら風呂に入る。
独り住まいは実にいい・・・。
午後十時半、
部屋のすべての灯りを消し、ロウソクに火を灯す。
ロウソクに火を灯したとたん、アパートの中が静寂に包まれる。
ロウソクの灯りの下で、
読みかけていた「プードル・スプリングス物語」を読む。
レイモンド・チャンドラー」の遺作を「ロバート・B・パーカー」が仕上げたもの。
あれは「プレイバック」だったと思うが、
「チャンドラー」は主人公の「マーロウ」に、
「男はタフでなければ生きていけない・優しくなければ生きていく資格がない」、
と喋らせている。
「パーカー」も実にいいが、「チャンドラー」も実にいい。
主人公に喋らせる台詞が実に洒落ている。
「オッ、この台詞は泣かせるなぁ」、とか、
「いつか女性を口説く機会があれば、この台詞を使わせてもらおう」、とか、
「チャンドラー」はとても参考になるのであった・・・。