■ 蚊遣り

aquio2007-09-12

うっかり窓を開け放したまま眠ってしまった。
今日は朝からシクシクとお腹が痛む。
冬布団を押入れから出してくるには早過ぎるが、
夏蒲団のままでは、少し寒さを感じる・・・。
寝具や衣類の調整に戸惑う季節になった。
少しずつ夏物の整理を始める。
今夜は「蚊遣り」を箱に仕舞うことにした。
南部鉄の「蚊遣り」。
蓋の裏側には蚊取り線香の油がこびりついていた。
割り箸を使って油をこそげ落とす。
中性洗剤に浸けて汚れを洗い流し、
渇いた布で磨き上げる。
前の日記にも書いたが、
私の住むアパートに蚊はほとんど飛んでこない。
蚊は飛んでこないが、
香取線香の煙が立ち昇らないことには、夏が来たという気分になれない。
要は「気分」の問題なのであるね。
蚊取り線香も「蚊遣り」も不要なものではあるが、
その「不要」が生活を豊なものにしてくれるような気がする。
「蚊遣り」を布で磨いていて、
この「蚊遣り」を「香呂」として使うことを思いつく。
民族歴史学者のOさんは「黒方黒方/くろぼう」の香水を持ち歩いていた。
そのことは昨日の日記に書いたが、
灰と炭と「黒方」を買ってみようか、と思う。
この「蚊遣り」の中に灰を敷き、
炭をいこして「黒方」の甘い香りを楽しむ、というのはどうだろう。
しかし、女気のない部屋に甘い香りが漂う、というのもなんだか気色悪い。
どんな香りがいいだろう・・・。
来月の初旬には東京に出かけなければならない。
銀座の「鳩居堂」に立ち寄ってみようか。
ちょっと相談してみよう。