■ Heiko Hillig

aquio2007-09-21

スイス「Naef/ネフ」社のチーフ・デザイナー、
「Heiko Hillig/ハイコ・ヒリック」さんが来日される。
午後四時、香寺町の「日本玩具博物館」で、
N社のNさん、「ヒリック」さんと待ち合わせる。
「ヒリック」さんとは、
今年の二月にニュールンベルクでお会いしたばかり。
「日本玩具博物館」の館長でいらっしゃる
Iさんに館内の案内をしていただいた後、
岡山の職場に向かって出発。
午後七時、我が家で歓迎パーティを開く。
おもちゃのデザインについて、
「Naef」社の現状と今後について、
子どもと遊び、そして遊びとおもちゃについて、
話は尽きることがなかった・・・。
「ヒリック」さんは旧・東ドイツのお生まれでいらっしゃる。
エルツ山地、あのザイフェンから車で四十分ほどのところにある、
「マリエンベルク」のご出身でいらっしゃるらしい。
去年の十二月、
やはり、エルツ山地に工場を構える「Gahlentz/ガーレンツ」社から、
雲に乗ったサンタクロースが煙草を吸っている、という、
いわゆる「煙り出し人形」を頂戴したことがあったが、
この「煙り出し人形」も、「ヒリック」さんのデザインであったらしい。
「ヒリック」さんから、
彼の新作である「Fidelus/フィデルス」を頂戴する。
彼には五歳になる可愛いお嬢さんがいらっしゃったはず。
そのお嬢さんのため、
十年ほど前に作ったデンデン虫の動くおもちゃをお返しにプレゼントする。
お互いの作品にサインをし合い、握手を交わす。
おもちゃデザイナーでいらっしゃるWさんの分類によると、
おもちゃには「具象的玩具」と「抽象的玩具」の二種類がある、という。
「ヒリック」さんがデザインするおもちゃが「抽象」であるとすると、
私の作るおもちゃは「具象」である、といえる。
「具象的玩具:抽象的玩具」の違いはあるとはいえ、
玩具に関わる者同士であるから、
意見が違う部分もあれば、話が合う部分もある・・・。
夜遅くまで、通訳のTさんを交えて話し合う。
久しぶりに刺激的な一日であったな。