■ 初雪

aquio2007-11-19

初雪。
雪国に住む者にとって、
その冬の積雪量は重大な関心事であるのだが、
ここ二年間というもの、
気象庁による長期予報は外れっぱなし、である。
ある地域では、
「カマキリ」の産卵場所によって、
その年の積雪量を予測している、らしい・・・。
「カマキリ」は草木の枝にその卵を産み付けるのだが、
その場所が例年よりも高い場所であれば、
その冬の積雪量は多い。
また、その場所が例年よりも低い場所であれば、
その冬の積雪量は少ない、というのである。
長野県では「カメムシ」のことを「ヘップリ」と呼ぶが、
「ヘップリ」が大量に発生した年の冬は積雪量が多く、
そうでもない年の冬は積雪量が少ない、という言い伝えがある。
思い返せば、確かにそうであったかもしれない・・・。
ここ岡山県では、「カメムシ」のことを「ガイダ」と呼ぶ。
岡山県でも、「ガイダ」の多い年は雪が多い、という言い伝えがある。
「ガイダ」は屋根裏などに侵入し、
そこで集団となって越冬するのだが、
寝ぼけているのだろうか、時折、ポトリとテーブルの上に落ちてきたりする。
これが食事中の時であったりすると、座は大騒ぎになってしまう。
なにしろ、こいつは臭い。
我が家ではそのためにガムテープを用意している。
「ガイダ」を見つけたら、そっとガムテープで「ガイダ」を包み込んでしまう。
「オッ、いったい何が起こったんだ!?」、
と「ガイダ」が状況を把握しようとしている間に、ガムテープで包んでしまうのである。
「ガイダ」に考える隙を与えてはならないのである。
それにしても、「カメムシ」ほど異名を多く持つ虫はいないのではないだろうか。
確か、あれは兵庫県城之崎の方であったと記憶しているが、
カメムシ」のことを「ジョンソン」と呼ぶ地域があった・・・。
アメリカ産の「カメムシ」なんだろうか、なんだかとてもカッコイイ。
さて、今年は「カメムシ」の発生量が例年より少ないように思える。
今冬の積雪量は少ない、と断言してもいいのではないだろうか。
民間伝承ではあるが、この民間伝承があながち馬鹿にできない、のであるね。