■ 旅支度
さて、針金のトナカイも出来上がった。
あとは明日の夕方に搬入するだけ。
用意は万端整っているから、
搬入の作業は三十分ほどで終了するだろう。
来月の三日からはドイツに出張。
それまでに片付けておかなければならないことが、
あと幾つか残っている。
二十七日からは一泊二日の予定で東京に出張。
Kさん、Sさんらとの飲み会が予定されているのだが、
飲み会に名を借りた重要な会議であるから、
どうしても出席しなければならない。
根回しをしておかなければならないことが、いろいろとある。
で、二十八日の午後七時からは、
幼稚園の園長でいらっしゃるAさんと三宮で打ち合わせ。
東京発三時半頃の新幹線で帰らなければならない。
で、一日は岡山の職場に出勤・・・・。
数えてみると、
デスクに座っていられるのは、たった三日ほどしか残されていない。
ドイツの友人たちへのお土産も作らなければならない。
数にして、八個ほど。
さて、何をどのように作ろうか・・・・。
しかし、仕事を抱えているとはいえ、幾つになっても旅は楽しいものであるね。
小学生の時の遠足も楽しかた。
水筒、お弁当、お小遣い、鼻紙、ハンカチ・・・と、
入用のモノを紙の上にリスト・アップしていたことを懐かしく思い出すが、
海外への旅も、基本的には小学生時代の遠足と何ら変わるところは、ない。
メモ用紙に入用のモノを書き出していく。
どこに行って何をするか、どこで誰に会うか・・・、
そのシーンを思い浮かべながら、入用のモノを書き出していく。
パスポート、名刺、煙草八箱、ライター、髭剃り、石鹸、ハンカチ、ティッシュ、
カメラ、海外用携帯電話、充電器、電圧変換器、懐炉、眼鏡、カード類・・・。
そうそう、スケッチブックも用意しておいた方がいいだろう。
替えのセーターは一枚もあればいいだろうし、下着は二組もあればいいだろう。
汚れた下着や靴下はバスタブの中で洗えばいい。
男の旅支度は実に簡単であるな。
移動の多い日々を送っているから、ほとんどのモノはアトリエの中にも常備してある。
支度は一時間ほどで終わってしまった。
さて、お土産でも作り始めることにしようか・・・。