■ CHERRY HILL

aquio2007-11-29

職員たちとの会話の中に、
「桜」という単語が出て来た。
その「桜」という単語がキー・ワードとなり、
渋谷区の桜ヶ丘にあったライブ・ハウス
「CHERRY HILL」のことを不意に思い出す。
正確な店名は、
「CHERRY HILL 2000」とか、
「CHERRY HILL 1965」というように、
後ろに数字が入っていたように記憶している・・・。
あの数字は、多分、店の番地であったのだろう。
私がこの店を訪れたのは今から四十一年前のこと。
「The mamas and papas」の
「California Dreamin'」や「Monday Monday」が大ヒットしていた頃。
私がちょうど二十歳の時だった。
真っ暗な店内には、金属管を組み合わせて作った、
ちょうどジャングル・ジムのようなモノが設えられていた。
その頃、ライブ・ハウスという呼び名などまだ無かったように思うが、
確かに、「CHERRY HILL」では若者たちのライブが繰り広げられていた。
もうそのグループの名前も忘れてしまったが、
「気の狂ったピエロ」という名の曲が演奏されていたことを思い出す。
そのことを思い出したまではいいのだが、
さて、いったい何故そんな店の存在を知っていたのか、
また、誰とどうして行ったのか、がまるで思い出せない。
記憶が断片的に途切れている。
職員に言わせると、そのことを「まだらボケ」、と言うのだそうである。
何かの単語がキー・ワードとなり、
不意に何かを思い出したり、
別のことに思考が飛んでいってしまう、というのは私にとってはいつものことである。
ま、私と付き合いの長い方々は、
「アッ、こいつまた別の世界に入りやがったな」、と理解してくださるのだが、
初対面の方と面談している時でさえ、不意に別の世界に入り込んでしまうことがある。
実に困る・・・。
今日も、「桜」という単語を聞いたとたん、
私はボーッと遠いところを見るような目つきをしていたらしい。
先ほど神戸の町から帰ってきたところ。
You Tube」で「Tha mamas and papas」を検索する。
「The mamas and papas」が四十一年前の姿で「California Dreamin'」を歌ってる。