■ 新潟・その3

aquio2007-12-29

お世話になったEさんへのご挨拶を済ませ、
東京11:13発「のぞみ23号」で名古屋に向かう。
東京駅のプラットフォームは、
大きな荷物を持った帰省客で溢れかえっていた。
なんとなく殺気立った雰囲気が漂っている。
遠くで鋭い笛の音が断続的に聞こえる。
落し物を拾おうとして、
誰かがプラットフォームから線路に飛び降りたらしい。
そのせいで、列車は軒並み十分ほど発車が遅れる。
列車は超満員であった。
名古屋駅からタクシーに乗り、北区の平安通りに向かう。
T社のI社長にお会いし、
今後の取り組みについて論議を交わした後、
名古屋17:17発「のぞみ93号」に乗り、神戸に向かう。
名古屋から新神戸までは一時間ほどの距離でしかない。
席がなければ立ってでも帰るつもりでいたが、
運よく禁煙の指定席を買うことができた。
名古屋駅も帰省客でごった返していた。
後で知ったことだが、
新幹線は百五十パーセントを超える乗車率であったらしい。
「のぞみ93号」は定刻に新神戸に着く。
新神戸駅前のホテルのロビーで一杯のコーヒーを飲む。
今から四十三年前、
新幹線が開通したばかりの頃、
新幹線のそのあまりの速さに感激した私は、
「いつかは新幹線で東京と大阪を往復できるような大人になりたい」、とそう願ったものだった。
今から三十九年前、
初めて飛行機に乗った時も、
空から眺める景色に感激した私は、
「いつかは飛行機で世界を旅するような大人になりたい」、とそう願ったものだった。
ま、若い時代の望みは叶ったものの、
これほどまで移動の多い日々を送ることになろうとは、想いもしなかった・・・。
振り返ってみれば、今年も旅の多い一年だった。
新潟の仕事も確定しそうな気配であるから、
来年もまた旅の多い一年になるのだろう。