■ 団欒・その2

aquio2008-01-12

一昨夜に続き、
昨夜も次男のSがアパートに泊まっていった。
トマトとモッツアレラ・チーズとバジルのサラダ、
牡蠣の入ったキムチ鍋、お新香、
空心菜とベーコンの炊き合わせ、蛸の塩辛・・・。
奇妙な取り合わせだが、
昨夜も食卓にはSの好物がズラリと並ぶ。
最後は鍋の中にご飯を放り込み、キムチ雑炊で〆たのだが、
これがなかなかに美味しくて、
ついついお代わりをしてしまった。
昨年末から昨夜にかけて、腹が少し出てきたような気がする。
ここ数十年来というもの、
私は七十六センチのウエスト・サイズをずっと保持してきた。
ナルシストの気でも少しあるのだろうか、
腹のたるんだ己の姿など見るもおぞましい、と思うのである。
「今晩からまた腹筋運動を始めなければ」、
などと考えているうち、
「そろそろデザートを食べよう」、ということになる。
腹筋運動は明晩から始めることにする。
昨夜のデザートは、
リンさんから頂戴した「CAVALUCCI・カヴァルッチ」。
イタリアで作られるドルチェの一つ。
中にはアーモンドやシナモン、オレンジ・ピールやナツメグが入っているのだが、
なんといっても、アニスの香りが強烈なドルチェではあるね。
このアニスの香りが好き嫌いを左右するのだろう、
母と妻、そしてSは一口食べただけで、二度と口にしようとはしなかった。
で、「カヴァルッチ」を独り占めすることになる。
アニス系のリキュールといえばギリシャの「OUZO・ウゾ」が有名だが、
私などはこの「ウゾ」が大好きなのであるね。
子どもの頃、私は母から「好き嫌いせず何でも食べなさい」、とそう教え込まれて育った。
妻も三人の子どもたちに、「好き嫌いせず何でも食べなさい」、とそう教え込んでた。
しかし、家族の中で一番好き嫌いが激しいのは、実は、母と妻であるような気がする。
「好きな食べ物を好き嫌いなく食べる」
彼女たちの言う「好き嫌いなく」とは、そういうことではないだろうか・・・。