■ カストロ

aquio2008-02-24

カーテンを開けると、
窓の外では雪が深々と降っていた。
どうりで冷えるはずである。
胸元まで炬燵に潜りこみ、
ドキュメンタリー映画CASTRO/カストロ」を観る。
もともと、キューバはスペインの植民地であったが、
今から約百十年ほど前に起こった、
いわゆる「米西戦争」において、
スペインを打ち破ったアメリカはキューバグアム島を獲得した。
アメリカの傀儡というか、
親米独裁軍事政権であった「バティスタ」を倒し、
いわゆる「キューバ革命」において、
カストロ」がキューバの実権を握ったのは今から約五十年ほど前のこと。
キューバの国土は日本の約三分の一ほどの広さでしかない。
キューバはメキシコ湾とカリブ海の間に浮かぶ小さな島国。
キューバの目と鼻の先にはアメリカのフロリダ半島が位置している。
なぜ、キューバ危機が起こったのか。
そして、どのようにしてキューバ危機は回避できたのか。
なぜ、五十年もの長きに渡り、
キューバアメリカの属国にならずに済んできたのか。
フィルムは多くの謎を少しずつ解き明かしていく・・・。
ふと見ると、時計の針は深夜の二時を差していた。
カーテンを開けると、積雪量は五センチを超えていた。
映画の残りは明日、ということにして眠ろうとしたが、
どうにも目が冴えて眠れそうにない。
CIAはキューバ難民を組織し、
カストロ」に対しゲリラ戦を仕掛けるが、この作戦は見事に失敗する。
いわゆる「ピッグス湾事件」だが、
この失敗に激怒した「ジョン・F・ケネディ」はCIAの解体を宣言する。
しかし、CIAの解体に着手する前に、「ケネディ」は暗殺されてしまう・・・。
そのあたりの歴史を思い返しているうち、すっかり目が覚めてしまった。
で、夜更かし仲間のOちゃんに電話をかける。
呼び出し音が二回も鳴らないうち、Oちゃんは電話口に出てきた。
あれやこれやと世間話を交わした後、布団に潜りこんで眠りに就く。